曲を作るという事 comp.&arr. 2008年02月20日 「作曲をしています」とは最近あまり公言しなくなったなと。前は若干学校を出て自負している部分があったので、そりゃあ大層なもの作りますという気分だったが、学校を出てから早数年、考えてみれば作曲なんて誰にでも出来るもの。どんなに和声を駆使して楽理を並べても、結果的に「耳ざわりの良いもの」や「それぞれの趣味」に陥る。私がきちんと練ったからといっていいものが出来るとは限らない。で、作曲をしています。この言い方はただ普通に音楽をやって(楽しんで)きて、その流れて音作りを始めた方と変わらない。学校を出て音楽を学んだ人の言い方ではなく、もっと「自分にとって親しみのある感覚」にて発言。私は音が落ちてくるのを待ちます。頭の中にしっかり張ったくもの巣のような頑丈な音楽が、自分の手に落ちてくるのをただただ待ちます。手まで落ちてきた音を紙に描く。それを更に練って寝かせて。少しずつ形の変わってくる音楽を今度は五線に乗せて、それを何度も何度も流しながら魅力的な形に仕上げます。あと少し。先日のラジオでRAG FAIRのおっくんが「30才までに作りたかった(形にしたかっただったかな?)」と言っていた。私は今のところ経過(若干いつも通り)でしかないが、一区切りとして作る事が出来るとまた渾身の仕方も違いそうだ。 PR